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2021.02.16

古い地震計など

みなさん こんにちは
 10年ひと昔と行かず、10年前の余震で、13日大揺れしました。被災された方お見舞い申し上げます。
1946年の南海地震は、私が、なんとなく物心ついたころに起こりました。地震のあと何年も、静かにしていると毎日のように地鳴りや揺れを感じたので、地震(地学)に興味を持ち始めていました。
 幸い入学した高校に高校としては珍しく地震計が設置されていました。早々に地学部に入って、勉強そっちのけで揺れの観察をしました。
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 右は、50倍の今村式地震計です。(おもりの周期4秒)
 博物館にでも行かないとお目に掛かれないと思います。
 (写真 : アルバム・古いフイルムから)
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 入学後、石本式地震計が、地域の有志の方とある大学の協力で設置されました。地震の被害は、ほぼ加速度に直結します。石本式加速度地震計の発明が、地震工学の発展に大きく寄与しました。
 当時としては最新式の地震計が、高校に設置されたのです。このデーターを学術的に使うために、地震波の到着時刻が正確に測れるようにすることでした。そのため、標準電波を受信して刻時するようにと大学の方に指導して頂きました。(受信機:私の自作)
kara下右:高校卒業アルバム用)
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 高校から南に列車で行ったところに、旧軍港がありました。そこのコ状に掘られた防空壕に高感度の傾斜計や地盤伸縮計が、設置されそのメンテナスも高校のクラブで行いました。どの程度の感度だったか記憶から抜けていますが、角度が秒単位の測定だたっと思います。潮の満ち干で設置場所が傾くことが判り、検潮所も追加設置されました。
 1952年にカムチャッカで大きな地震がありました。その時は人体に感じませんでしたが、丁度 この傾斜計の周期(40秒)に合う振動が混ざていて、錘を吊るした線が切れて、直しに行きました。(共振は怖い)
 水銀を使た傾斜計kara 振り子の傾斜計
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kara
(1953年頃に、小型の電気式加速度地震計も出来ていて、ある大学が、高校を基地にして、一時的に密に観察網を張って観察されました。
 私は地震を専門に勉強していません。半世紀以上前の記憶と写真で書きましたので間違っているところがあるかもしれませんが、大筋であっていると思います。
 画像をクリックして頂きますと画像が、大きく表示します。

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